2016年4月1日金曜日

2016年九州遠征 第一弾 春の五島列島[柳 賢太郎]


3月25日、26日の両日 九州は長崎市の人気遊漁船“ステータス”の五島泊釣行にお邪魔させて頂きました。




今回は、この春ネイチャーボーイズより発売となる誘い出し用ダイビングペンシル
その名は“WATARIGARASU160F”の量産型最終チェックをメインに行いました。

釣行前日には、ステータス朝長船長より「コイカパターンで鉄ジグスイムライダーShortが抜群に釣れてる」との情報と写真が送られてきていました。



もともとジギングが大好きな私とあってそんな情報を聞かされると2日間シャクり倒したいモード全開となってしまいそうでしたが、その気持ちを押し殺してキャスティングメインでの釣行となりました。

初日目は北東からの強風が吹き荒れ、出船を遅らせ五島周りに付いたのは正午過ぎ。
次第に風が収まる予報ではありましたが、なかなか弱まることはなく風裏となるポイントがメインとなりました。

冷たい北東風の影響と緩い潮に悩まされ、なかなか結果が出せない状況。
そんな中でもWATARIGARASU160Fにはバイトしてくる魚が多かったです。
活性が低いからか、食い込みが浅く、私のミスも手伝ってバレてしまうケースが多かったですが、他のルアーが沈黙する状況でも魚からの反応は多く見られました。
2回目のバイトはしっかりフックアップ。小型ではあるがヒラマサをキャッチすることが出来ました。



WATARIGARASU160Fの最大の特徴は、“ダイブの際の潜行深度を限りなく抑えた”という点が上げられます。一見ダイブしにくいかと思われますが、ギリギリのバランスで水面直下をヌメヌメと泳ぎ顔を出します。
派手な泡やスプラッシュではなく、水面にモヤモヤっとした引き波を残すのも特徴です。潜行深度を抑えることで、ルアーをはっきりと認識させづらくチェイスはあるが見切られるといった状況で選択して頂きたいルアーです。


WATARIGARASU160Fはショートジャーク専用モデルであり、ロングジャークではこらえ切れずに飛び出してしまいます。ラインスラッグを適度に使用したショートピッチで泳がせることによりWATARIGARASUの性能である「潜りやすく潜り過ぎない」を演出できます。
WATARIGARASUはスレた個体や、活性が低い個体をいかに反応させるかをコンセプトに開発をしてきました。

高活性で派手なアクションが良いときや、ロングジャークが効果的な場合は迷わず他のペンシルを選択して下さい。


そしてもう一つの特徴が飛距離。160mmという小~中型クラスながら、PE6号130Lbリーダーでもしっかり飛距離を出すことが出来ます。飛距離こそ警戒心の強い個体に口を使わせる為のアドバンテージと考えます。
アンダーハンドキャストに限定される場面でも活躍してくれることでしょう。

2日目は風は止みましたが、肝心の潮が流れずチャンスと見ていた午前中になかなか結果を出すことが出来ませんでした。

潮止まりにジギングをしてみると、ちょろっと竿を出した朝長船長にファーストヒット!
上がってきたのは嬉しすぎる外道「アラ」



私も続けとボトム周辺だけを狙っていたのは内緒です。
その後、ジギングでは小型のヒラマサ~ワラサを連発して楽しむこと出来ました。

そしてようやく動きだす潮。
水深30m以浅のシャローエリア中心にキャスティングで一発大物を狙います。
リスキーエリアとあってPE8号170Lbリーダーのヘビータックルへ交換。それに伴いルアーは大型のサーフィッシュポローニアにチェンジ。

4ノットで流れる激流ポイントでヒットしてきた魚はブリ?ヒラマサ?
なんとなくヒラマサの特徴があるブリの良型でした。



船長とハイブリットという結論に達し、ヒラマサ狙いの私としては若干微妙ではあったがようやく上がった良型にほっと一安心。

その後にも数回バイトがあり、フッキングもしたがフックアウトを連発。
アングラーのスキルに大きな課題を残して終了となりました。

船長、すみません。。

2日間とも決して良い状況ではなかったですが、そこはやはり九州は五島列島。
必ずチャンスが来ます。そのワンチャンスをしっかり物に出来るかが勝敗を大きく左右します。

今回は、ワンチャンス、いや2チャンスを物に出来ずにアングラーとしては反省ばかりの釣行でしたが、WATARIGARASU160Fの最終スイムチェックは良好なテスト結果でした。

4月末~5月の発売に向けて生産を開始した「WATARIGARASU160F」に乞うご期待!!





2016年3月15日火曜日

スイムライダーショート&デビルラインで江戸前サワラ![秦 京子]

釣って楽しい、食べて絶品の冬のサワラ。
釣果の浮き沈みも激しくややギャンブル性の高い釣りでもあります。

がしかし。

一度食べると、どうしても忘れられないあの味。撃沈するリスクより、食い気の方が勝ってしまった為、2月某日、八幡橋の鴨下丸さんにお世話になり、いざチャレンジしてまいりました。



この日は水曜日で、それまでの状況は、日曜までは沈黙・・月曜に爆釣。火曜はシケで出船せずといった感じでしたが、月曜の好釣果もあり平日ながら船はほぼ満船。18名程のアングラーを乗せて出船しました。


到着したポイントはおなじみの観音崎沖。水深50〜60mを底の方からシャクります。
反応は底の方でもサワラは水面まで追ってきてヒットすることもあるので、底から上まで広く探ります。


本日のメインタックルは
ロッド:Nature Boys IRON CAT 6315
リール:SHIMANO STELLA SW 5000XG
メインPE:エアブレイド ワイルドエイト バーチカル2号  44lb(テストライン)
メインリーダー:フロロ40lb
ファイティングリーダー:Fishing Fighters ホワイトデビルライン(10号 50lb)
アシストライン:Fishing Fighters UVデビルライン(20号 80lb)
接続金具:Fishing Fighters 鉄腕スプリッドリング #5・鉄腕スーパーSUSスイベル4
ヒットジグ:Nature Boys スイムライダーショート125g 2013リミテッドカラー


去年発売されたエアブレイドにいよいよ色付きが登場しました。
エアブレイド特有の性能はそのままに製造面のコストを見直して価格がややお安くなりました。
号数に対しての強度はエアブレイドより少し落ちますが、それでも高い強度を保っています。


さて現場に戻りまして。
ひたすらしゃくっていますが一向にアタリがありません。
周りの方もまたしかり。
流しては入れ直し、流しては入れ直しを繰り返しますが、
サワラは1本単発でミヨシの方が釣ったのみで、他、上がったのはホウボウとシーバス。
気がつけばもう半分時間を使っています。


皆さん、出船前のニコニコと希望に満ちた表情も今やすっかり真顔となり、
現実をゆっくり受け入れているようです。『期待に反して今日は渋いらしい・・・』と。
しかし皆諦めずせっせとシャクる。

これまで、スイムライダー・スイムライダーショート・スピンライダーをローテーションしてきたが、
今まで一番青物を連れてきてくれた、スイムライダーショート125g 2013リミテッドカラー、一本に決めてしゃくり続けることにした。

すると船長から希望の光アナウンスが、、、

『時々、ジグを追ってる様な動きはしてるんだけどな〜・・・・・・』と!

皆の表情に生気が戻り、それから2〜3投後、

船下にラインが入った角度で、回収直前までネチッネチッとしゃくっていると、

『ググンっ!!』

一気にアイアンキャットのティップが海面めがけて絞り込まれた。

キタ!

ジリジリとドラグを出されて走られたかと思えばフッと軽くなって、また突っ込む。
特有のジタバタした引きも、アイアンキャットがしなやかに受け流す。
メインリーダーの先糸にも、アシストにもデビルラインを使用しているので安心。
あと怖いのは身切れだが、ドラグは手元で3kgと軽めに設定しているので、淡々と巻くだけ。


そんなこんなで、上がってきたのは3kg無い位のサワラ。
エラから腹にかけてのスレがかりでしたが、
萩原船長にサラッとすくっていただき、今季も無事サワラ確保できました。。。
この状況での一本。う、嬉しい、、、、。

その後は風が出はじめると同時に 鳥も騒ぎ出し一瞬ボイルも立ちましたが、
そのままどんどん風速が上がり釣りにくい状況に。船中追加で2本上がったところでタイムアップしました。

サワラは、ワラサの様なひったくる様なアタリではなく、絡みついてくる様なアタリなので、
今回の様なスレがかりも多いと思います。


そんな時にリーダーの先糸にデビルラインを装着しておくと、リーダーカットのリスクも軽減できるのではと思います。

懸念される『食いの落ち』ですが、今のところ感じた事はありません。
今回、私と同時に他2名が同時ヒットしたようですが(1名はその後バラし)総勢18名のジグが水中にある中でヒットしたのは、自分の中でもかなりの収穫になり、今後も、自信をもってデビルラインを勧められる一つの要素となりました。




脂ノリノリの江戸前サワラ。しみる美味しさでした・・・。
出撃するタイミングがなかなか難しいですが、是非、チャレンジしてみてください!
鴨下丸さん、萩原船長、同船したアングラーの皆様、ありがとうございました!

2016年3月4日金曜日

SwimRider×超大型イシナギ[海外テスター様]



海外テスター様から100㌔超イシナギの釣果情報をいただきました!
スイムライダー180g(アルミシルバー)にヒットしたとのことです。
ありがとうございます。

TACKLEDATA
ROD:IRONBOW-IBNB613(Protomodels)
REEL:STELLA8000HG+RPS
JIG:Natureboys Swim Rider Alumi Silver 180g

ACCESSORIES
鉄腕スプリットリング High Tenacity type #7.0,#10.
鉄腕スーパーSUS BB スイベル♯4

ASSIST LINE 
FISHINGFIGTHERS MARIN Steath Blue DC #60

POINTDATA
韓国の麗瑞島海域(珍島の西40kmの莞島港で出船、距離40kmの海域、莞島港と濟州島の間)
水深 - 90m






2016年1月7日木曜日

2015年 秋田県の寒鰤ジギングまとめ [千葉 勝彦]

 2015/11/3 小潮    能代沖     船宿/ブラックフィン

昨年の11月~12月は水温がなかなか下がらず、大型のブリクラスが広く散っている状況だった。
この日ポイントに到着し魚探を見るとすごい反応だが、大半は23kgの魚体。
これが昨年の能代の傾向で、大型を狙うことがこれほどまで困難な年は記憶にはない程だった。
昨年発売されたカレントライダー220gをメインで使用。
ラインスラッグをとりワンピッチすると220gとは思えない引き重りの無さで、
アイアンレンジとの相性もよく軽快にワンピッチが刻める。
朝から高活性で2~3kgが立て続けにかかるが5kgクラスも釣れない状況。
その後JIGやシャクリを変え大型を狙ったが答えが出ないまま終始釣れ続けスイムバード220gで釣れた4kgが最大でこの日は終了となった。課題が残る一日となった。



2015/11/23  中潮  能代沖     船宿/三男坊丸
この日も前回と変わらず朝から高活性で2~3kgが立て続けに釣れる状況。
やはり水温が高く大型が薄い状態で、途中からは小型魚の反応すら悪くなる。
しゃくり方やジグの種類で釣果に差が出てきており、私は、アイアンレンジのストロークとハイギアリールの組み合わせで広く探り、終始安定した釣りを展開することが出来た。日が昇ってから、アベレージサイズ超えの4kg~5kgクラスを、さらには終盤にスイムライダー200gを30m程シャクった所でHIT上がってきたのは船中最大の6kgだった。
狙いの8kgを超える寒鰤には出会えなかったが、船中最大の魚を手にする事で前回の課題を修正することが出来たのではないかと思った。




2015/12/12 大潮   能代沖     船宿/三男坊丸 
前日まで大荒れでまだうねりが残るということで8時と遅めの出船。    
ポイントに着きジグを投入。相変わらずの2~3kgの猛襲が続く。
この群れの中から大型魚をHITさせるのは困難を極めるが、間違いなく「何か」はある。それを見つけるのがこの釣りの醍醐味。
大ドモの同船者が5~6kgを数本あげており、話を聞いてみると、底の方を鉄ジグのベイトタックルで丁寧にシャクった釣果だった。 
それをヒントに私も底から丁寧に誘うと5kgがHITした。
前回までは中層でHITする魚体の方が明らかに大きかったが、ベイトが変わったのか前回のパターンは通用しない。
後半、ハタハタの群れが入って来たようで、釣れて来る魚のサイズやバイトのしかたが変わる。
私も6kg台を追加 それから何人かブリクラスの大型をかけるが全員フックアウト してしまう。 そんな中、隣のアングラーが鉄ジグで7kg台を釣上げる。
上にイナダ~ワラサ、下にブリクラスが居ると感じだ。
わたしも丁寧に底を探るとHIT今までに無い重量感、スレか?
と思ったが頭を振ってる、しかし惜しくもラインブレイクしてしまう。
最後にまた、大型が掛かるもまたも再びラインブレイク。
非常に課題の残る1日だった。
ハタハタがベイトの時は、遊泳力の弱いベイトを演出できるかがカギだったと思う。
ハタハタは普段はボトムにベッタリで、産卵の為に浅場を目指して回遊する。しかしその泳ぎは非常にスローでストロークの短い泳ぎをすると聞いた。ジグをあまりスライドさせず、ストロークの短いジャークの方が良かったのかも知れない。



2015/12/24   象潟沖  大潮   船宿/Santa

 ここ数日10kgオーバーを連発しているという情報で急遽予約を入れ初めての象潟沖へ向う。このポイントはHITすれば5kg以上というイナワラクラスの居ないポイントとのこと。
7時出船で20分ほどでポイントへ到着、水深は100
アイアンレンジにカレントライダー220gをセットし投入


魚は底~30m付近をうろついてるとの事。
潮と風が逆でシャクりづらい中 私もその付近を重点に攻めるも反応がない。
そのうち、大ドモとその隣の人にダブルHIT。
上がってきたのは船上計測で10kgクラスのブリだった。
それから後方でブリが何本か上がる。しかし私も含めミヨシのアングラーには反応が無い。焦る中、探るレンジを更に広め上層までシャクるようにしたそれが功を奏したか底から50m程シャックたところで待望のHIT! 
上がってきたのは6kgのワラサ。これでパターンを掴んだと思いシャクるも、とき既に遅く、風が止み、潮も緩み、鰤の反応が悪くなってしまった。  
そこからはずっと沈黙状態が続き、日も傾いてきた終盤、最後のビッグチャンスを狙い今日唯一反応のあったカレントライダー220gピンクマスクを再び投入。底から50mでヒットし、一気にドラグが鳴る。何度かやり取りをし上がってきたのは船上計測8.6kgの鰤だった。
そこで沖上がりとなり終了となる。10kgには届かないものの、タイムアップギリギリの1本はほっとする嬉しい一尾。今年を締めくくる1本となった。


昨年の11月~12月の能代寒鰤シーズンを振り返ると、ここまでブリクラスをキャッチするのが困難な年は私的には近年なかった。大型ブリが散っているのに対し、小型魚はすこぶる濃く釣れてしまう為、大型魚のヒットパターンを見つけるのが難しかった。
今年能代に通ったアングラー全てがそう思っていたことだろう。
しかし、運や釣座だけではなく、釣りのスキルやジグの選択で鰤クラスを手にするアングラーとそうでないアングラーがいたのが事実。このことが少し分かっただけでも非常に大きな経験だったと思う。嬉しさより苦しさが大きかった昨年の寒鰤釣行。
これもジギングの楽しさと解釈し、今年も地元東北エリアで更なる大物に挑み続けます!!