2013年5月24日金曜日

伊豆・神子元島のジギング  [井筒静香]

みこもとの調子がいいと情報を聞いて行ってきました!

朝イチ、周りでポツポツとブリ、ヒラマサがあがってるところ、
私はアタリがあったもののフッキングせず(;_;)
追い食いもしてこないし、どうやら食いが渋い状況?
朝イチのチャンスタイムを逃してからぱたりとアタリがなくなり、激渋状態。
潮も全く動かず、しばらく船中、釣れない時間が続き、どのようにしたら魚が釣れるのだろう?と頭をひねりながらしゃくりまくりました!

着底から5シャクリで待望のヒット!RPSのスプールもルンルンです!(笑)
ドラグがスムーズに気持ちよくでます!







あがってきたのは6キロほどのカンパチでした!
周りが釣れてない中の貴重な一匹だったので、とても嬉しかったです。



    今回カメラを忘れてしまい陸にあがってからの写真ですみませんm(__)m



その後も相変わらず激渋で船中アタリなしで沖あがり。

渋い1日でしたが、勉強になるとてもいい1日でした!
またリベンジしてきたいと思います。




2013年5月23日木曜日

Live in Northan Town 8  [開発チーム]

いよいよ、シーズンインした、青森県は平舘のマダイのジギングへと行ってまいりました。
平舘は、毎年日本海から津軽海峡(竜飛岬)を経由し、陸奥湾へ移動するマダイが一時的に溜まる場所として古くからの好ポイント。「海峡マダイ」として有名です。
多くの釣り人が、その季節を待ち焦がれ春の風物詩となっています。
今年は、季節の進行が遅く、桜の開花も遅れ、海水温も異常なくらいに低く釣果も日によってマチマチとのこと。
釣行日、2日間は天候もやや安定する予報、朝4時半、平舘港「惣宝丸さん」で出撃です。





ポイントまでは、約20分。
魚探の反応を見ながら、水深60〜70m付近を流します。
水温は11℃前後。この時期にしてはやや低め。
今回は、東京からのお客様と同船です。皆さんは実績のあるタイラバで。
私?もちろんジグにて挑戦です!
開始して30分、そろそろ場所をかえようかというタイミングでヒット!
紅一点の女性アングラーのタイラバです。
慎重にやり取りし、あがってきたのは3kg位のナイスサイズ!








その後もポツポツですが、タイラバには反応があり良型があがります。






しかし、水温の関係でしょうか?
ジグには反応がなく、時合いも過ぎたようなので、浅場に上がって来ているロックフィッシュ狙いに切り替えて、ポイントを移動します。
着いたポイントは、水深30m前後の岩礁帯。
SPIN RIDER 65gの出番です!
底をとり、リーリングのみでジグをスライドさせてフォールで喰わせる。というパターンで誘うと、アイナメ・ソイ・メバル・ムシガレイなど多様な魚種の反応が楽しめます。
どうやら、小さなコウナゴをベイトとしているらしく、「クノイチ」カラーへの反応がすこぶる良い様です。










しばらく楽しんだ後、午後の時合いを期待してタイのポイントへ移動。
魚探に反応はあるものの、喰いは渋い様子。
ならばリアクションで口を使わせようと、もうすぐ発売の追加サイズSPIN RIDER 80gの「カクレミノー」カラーにチェンジ。
着底させて、横のスライドが大きくなるようにリーリングスピードを早めにし、若干ロッドアクションも加えて探るとひったくるような強烈なアタリ。
慎重にやり取りして上がってきたのは、なんと67cmのヒラメ!
まさに、座布団!しかも、大きめ!これは嬉しいお客さんです。






その後は、ソイなど数匹をつり上げ初日は終了となりました。






2日目は、昨日までと風向きが変わり、暖かい朝です。
ポイント到着後、直ぐにタイラバに反応が!上がってきたのは5kgオーバーの大タイ!






続けて、船内のあちこちでヒット。






これは活性が高いと考え、昨日のアタリルアーSPIN RIDER 80g「カクレミノー」にチェンジ。
ジグのスライド幅を大きくするように、高反発なロッドにハイギヤのリールのセッティングに変更。
リズム良く誘って、水深40mを通過した時に「フワッ」と抵抗がなくなり直後に「ドスン」!
PEは1号、リーダーは22lb。無理はしないでゆっくりとリフト。
浅い水深で掛かったので、最後まで抵抗します。
いなしながら、ランディング。65cm、3.5kgのイワシ食いの真っ黒なタイでした。






その後、時合いが終わり、風が強くなってきたので納竿とするまで、ほぼ全員キャッチ。
楽しい釣行となりました。

この日は、平舘爆発の日だったようで他の船でも二桁台の釣果が出たようです。
青森はこれからが、シーズンイン!
「アベレージ」も「引き」も、もちろん「味」も良いマダイジギング。
機会があれば、是非チャレンジしてみてください!



2013年5月21日火曜日

波崎のジギング  [中島勝則]


最近ワラサ、サンパクの釣果が安定している波崎に行ってきた。
北からのヒラマサの南下も始まっている様で一昨日は何本かヒットしている。

5時に出船となり行程30分でポイントの波崎大根に到着した。
ポイントまで近いのは、実釣時間が長くなるので嬉しいことだ
朝の一投目から隣のアングラーに小型ながらヒラマサがヒットする。
今日は釣果に期待が持てそうだ。
その後は終始ワラサ3キロ〜5キロサイズがポツポツヒットして楽しめた。







終了間際に同船者が7キロサイズを取り込み帰港時間になった。
北からの群れの南下は始まったばかりだ。今後ますます楽しみな常磐エリアである。








2013年5月20日月曜日

営業マンの休日  [窪田浩行]

休日ではありませんが、1月から続いた展示会出展の「お疲れ様会」
ということで、弊社営業4人で東京湾に浮かんできました。







ゆっくりの出船でしたが、午前中はドピーカンの良い天気。
ですが、予報では11時頃より風強まる、だったのでできれば早めに勝負を付けたいとこです。







意気込みとは裏腹に、「どうしたの?」と東京湾に聞きたいくらい低活性。
やっと仙台の柳がタンカー周りから引きずり出しました。






場所を大きく移動し、当社、美人営業ウーマン渾身の1匹(笑)







同じ場所でもう1匹追加!


私はと言うと、後ろでコソコソ。
中々最終局面に到達できないブリコ・チューンバージョンや追加モデルのテスト、
遊びでビッグベイト擬態チューンなどを。








バンパーパンツは、やっぱり「よか!」製品です。
この夏は是非、お試し下さい!





2013年5月17日金曜日

Live in Northan town 7 [開発チーム]



ゴールデンウィークの帰省を利用し、お世話になっている静岡県のショツプ「Veinz」さんの精鋭、TeamVeinzの皆さんと,ヒラマサジギングに出撃してまいりました。

フィールドは、このところ好釣果が聞かれる南伊豆、下田沖の神子元島。
初めてのフィールド、しかもヒラマサ初挑戦。
ドキドキしながら朝五時、手石「敬昇丸」さんから出船です!






当日はややウネリはあるものの、風も無く絶好のジギング日和。
北国の住人には、汗ばむくらいの陽気です。







ポイント到着、水深は30~40m。
鳥が無数に飛び交い、ところどころで小さいですがボイルも見られる状況。
いやおうなしに、期待が高まります!
ヒラマサ攻略は、実は初めて。
前日、親方さんにこの時期の魚の動きと攻略法を伺い、外房クレイジーの当社スタッフ山本にジグの選択と操作法を御教授願って知識だけは万全の体制。
後は・・・・持ってるかどうかですね(笑)

今日は、追加サイズのスイムバード150gで釣りたいと思っていたので、迷わずチョイス。
カラーはとりあえずシルバーホロから。
根がキツいと聞いていたので、あえて底はとらず、親方さんの「春は浮いてる」の言葉を信じ、中層から表層まで丁寧に狙っていきます。
開始から1時間、何の反応もない中、ミヨシでトップウォータプラグにチェイス!
どうやら、地合いか?
水色がやや濁っている気がしたので、カラーを最近お気に入りのグリーンゴールドにチェンジ。
潮が利いてないので、ジグのアクションを教えてもらった縦方向へのトゥイッチに切り替え、
ジグの側面に水の抵抗を感じながら、水深20mを切ったあたりで「ガツン」とひったくるアタリ!
ドラグは悲鳴をあげ、魚は底に向かって走ります。
PEは2号、無理はできませんが根に入られたら一巻の終わり・・・。
慎重にやり取りすること、10分。ようやく見えた魚体にはイエローラインが!

全長87cm、6.4kgの美しい初ヒラマサでした。
同サイズのブリ・ワラサはホームグランドの青森でも良く釣れます。
しかし、噂に聞いていたヒラマサのスプリンターぶりは圧巻。人気が高いのも頷けます。







立て続けに、同船のメンバーにもヒット!同じぐらいのサイズです。
カラーはやはりグリーンゴールド。今日の潮色にはマッチしているようです。







その後はアタリやバラシがあるものの、続かず正午を回った時点で風が吹き始め、納竿となりました。

スイムバード150gは、外房を中心にヒラマサなど青物をメインとして開発を進めてきました。
シリーズの基本性能の使いやすさを継承しつつ、ドテラ流しや潮のゆるい状況でも流れを掴み、
ミノーライクな動きができるバランスに設定してあります。
これからが、青物のベストシーズン!
是非、タックルボックスに1本忍ばせて頂ければと思います。







2013年5月7日火曜日

九州・玄界灘 春マサ釣行記  [柳賢太郎]



春マサ最盛期となる4272829日の3日間、
長崎県平戸の一栄丸さんにて、初九州ヒラマサを体験してきました。



初日

とうとう、この地に足を踏み入れることができた!
この憧れの海域にジグを落としたいという想いが適った1日目。
高鳴る鼓動を抑えつつ、まずまずの強風の中、ポイントへ。






そして五島方面のポイントへ到着。
水深6070mから20m程までかけ上がるポイント。
ドテラ流しで、キャスティングから開始。
私は、根っからのジグ好きなので、逆舷から憧れの海域へジグを投下。
強風で船は流れているが、ジグに潮が絡まない。
キャスト組も反応なくポイントを移動。

1時間程走り、次なるポイントへ到着。水深は100m前後。
鳥が多く、魚の気配がプンプンと匂う。反応はやはり中層~表層に出ている。
スイムライダー200gを投下し、テンポの速いワンピッチ&リトリーブのコンビネーションで広くレンジを探ると、すぐに反応が!中層より上で食ってきた魚はワラサ。
九州地方の呼名でヤズ。しかも太くコンディションの良い魚体。強い引でヒラマサかと思う程。

この魚を皮切りに、一気に時合突入。
10キロ近いブリにヒラマサも混じる!!









私にも待望のヒラマサがHITするもスレ。
憧れの海域でのファーストヒラマサがスレとは、なんとも微妙。

今井さんや親方はしっかり喰わせているので、なにかが違うのであろう。

その後、幾度とポイントを移動するが、釣れるのはヤズ。
九州春マサならではの10kgオーバーはおろか、レギュラーサイズのヒラマサもなかなか釣れない。

そして、夕方前に朝イチのポイントへ再度入りなおす。
朝とはうって変わって、潮が流れているのが一目で分かる。渦巻く潮目にサーフィッシュ180Fを投げ入れダイビングアクションを続ける。
7人全員でキャスティング。
三流し目、ミヨシで投げていた親方にチェイス。
次の流しで私のサーフィッシュに水柱が襲い掛かる!!
HIT!!
上がって来たのは56kg程のヒラマサ。
サイズ関係なく、しっかり喰わせたヒラマサに無意識にガッツポーズが出てしまう。
5kgでこの喜びなら10kgではどうなってしまうんだろう(笑)







写真撮影を済ませ、船を入れなおし、再びキャスティングを開始すると、今度は藤井さんのペンシルに大型魚が襲う!!
10kgは掛かっているであろうドラグが凄いスピードで搾り出される!
一進一退の攻防。しかし、無念の根ずれ、ラインブレイク。大政クラスの恐ろしさを目の当たりにし、声も出なかった。

その後、魚からの反応はあるが、HITにはいたらず、ストップフィッシング。
宿泊先のある壱岐へ。

釣れたてのヒラマサの姿造りに豪華な料理の数々。明日もこの海域で釣りが出来る。なんて贅沢なんだろう。




2日目

2日目も高鳴る鼓動を抑えきれない私の5時出船の希望はあえなく却下され、
5時半集合6時出船。
「大人なジガーは、時合を見極め体力温存するもの。」という親方の教え。
まだまだお子様な私は、潮が止まっていようが魚が居なかろうがジグを投下しシャクっていたいお年頃(笑)

壱岐近郊~七里ヶ曽根へポイント移動を繰り返すも船中ノーヒットが続く。
この日は快晴ベタ凪。あまりの反応の無さに「凪倒れ」という言葉も頭をよぎりだした。
親方の「時合は1100過ぎ」という言葉。
その言葉を信じ、魚からの反応を得ようとあの手この手でシャクり倒す。

対馬の筒崎へポイント移動。下りの潮が動き出し、瀬のTOPは川の様に流れ始めた。
風下側はキャスティング。反対舷はジギング。そして、待望の時合突入!
瀬の手前からのかけ上がり、そして瀬の上のシャローでも果敢にジグを引ったくるヒラマサ!!
ジギングにてヒラマサがバンバン上がる!一流し毎に23本、良型ヒラマサが上がる!














そして、今井さんに大型と思われる魚がHIT!!
経験豊富な今井さんの危なげないやり取りで上がってきたヒラマサ。

デカイ!船長が計りに掛ける。
10kg!」







今井さんは、その後も立て続けに9kgクラスをキャッチ!
ジグはスイムバード220gグローピンク。流石です。

私も続けとばかりにスイムバード170g220gをローテーションし、8kgクラスをキャッチすることが出来た。

親方の時合の読みは見事的中!!親方の読み通りのゲーム展開。

その後、潮が緩くなり、バイトも遠のき、幾度もポイントを移動するも良い魚には出会えず2日目も終了。
明日は風速10m以上の予報だった為、この日が最大のチャンスと考えていた。現時点で目標の10kgOVERに届いていない。
事前に「九州だからってそんなに甘くない」とは聞いていたが、東北で常に10kgOVERを意識してジギングをしているので、その思いは隠しきれない。


3日目

やはり予報通り陸上でも風が強く感じられた。
風がさらに強くなる前に壱岐方面のポイントを攻めるもノーバイト。
船長の判断で、風が10m以上になる前に平戸方面に戻るとの事。
一気に移動し、平戸周辺のポイントに入る。

平戸周辺といっても、起伏に富んだ海底。何もない海面に急に聳え立つ島々!!
いかにもという、ヒラマサの気配が漂うポイントを強い風を読み、丁寧に流してくれる船長。なんとしても船長の期待に応えたい。

胴の間でジギングをしていた私に、「下、反応良いとですよ!」と教えてくれる船長。
その声を耳にした瞬間、この日初バイト。追い食いはない。
そして入れ直しした次の一投で待望のHIT!強くセットしたドラグからチリチリと糸が出される。どんどんかけ上がって行くポイントの為、強引にやり取りをしていた次の瞬間、無情にも軽くなるテンション。フックアウト。。。

この日は風が強く欠航する遊漁船も多く、そして魚の活性も低い。そんな中の貴重な魚だっただけあって、落ち込みました。
まだまだ下手くそです。

 その後、シャローの根周りを攻め、悪条件の中、経験豊富な皆さんがキャスティングにてポツポツヒラマサを上げる。

私はジグでマダイ(笑)

今日は最終日。福岡への移動もあり、沖上がりは早い。
九州最終日、どうしても1匹ヒラマサを釣りたい!
少ない引き出しをフル回転させ、なんとか自分に当てはまる一匹を手にしたい。
時間が許す限り、ぎりぎりまで集中し、そしてなんとか1本ヒラマサを出すことが出来た!
サイズは小型だったが、本当に嬉しい1本!!




当初、目標は「ジグにてヒラマサ10kg!」と言ってしまってましたが、最終的な目標は「何とか1本」に変わっていました。

確かに、九州だからってそんなに甘くないですよね!10kgの目標は次に取っておきます!

最後に、今回釣行に混ぜて頂いたクルーの皆様、本当にありがとうございました。
数々の遠征を経験されている皆様と行動を共にすることで多くのことを学ばせていただきました!
そして船長。九州はおろか、ヒラマサ経験の少ない私に、丁寧にポイント説明をして頂きありがとうございました!
また、この海に訪れると心に誓ったのは言うまでもありません!



2013年5月6日月曜日

初体験、サクラマスのジギングに見るスイムライダー   「パパ大津留]








DAY1日目                        パパ大津留


410日からの青森取材。サクラマスのジギング釣行を記すが、何しろジギングでのサクラマスは初めてである。多くを述べ、そのテクニックや技術論を語っても説得力は無いだろう。初日の感想に留め、2日目の釣行は、同行の柳さんにお願いし、リレーのレポートにしたい。

「お~い、小宮くん。海のサクラマスは経験ないんだよ~。ジギングではどのぐらいのタックルを使うんだ~。PEは?リーダーは?」
こんな会話から始まった。
確かに、青森出身の私だが、サクラマスは北海道でのサーフキャスティングしか経験が無いのだ。
それは、ネーチャーボーイズのルアー開発に関わり、このあたりの釣りに精通している小宮君に聞くのが一番だろう。
ただ、春うららかな4月の中旬だが、季節の変わり目でもある。
その天候は落ち着かない上に、今年は寒気が居座ることが多い。
それは、太平洋側にある春の高気圧とせめぎ合うので、日本海に出来る低気圧が思いのほか発達することも多いだろうか。

当初はサクラマスが釣れている、海峡寄りの尻屋から出船する予定だったが、この前日あたりも日本海に出来た低気圧が発達した。それは、西風の強い冬の気圧配置になってしまい、風の抜ける海峡は難しい状況になった。
急遽、青森県は太平洋側の泊(とまり)港から、松福丸(三浦船長)にお願いをし、早朝4時半頃の出船が決まる。しかし、タックルを車に積み込み、三沢のホテルを出る際は、未だ暗い内から雪がチラついていた。日頃、八丈島の暖かい海に慣れている私だから、辛い試練だろうか。
遣り込んでいないフィールド、遣り込んでいない釣り、そして慣れていない寒さ、こんな三重苦の釣りで頼りになるのは、オールマイティーな鉄ジグと、同行してくれる小宮くんのサポートだろう。
取材とは言え、他にもアングラーは多い。ネーチャーボーイズの和田社長、スタッフの柳くん、岩崎さん、韓国からのキムさんやチョーさん。まあ、これだけいれば誰かが釣るだろうと気楽に構えるが、それも甘いだろうか。

ポイントは、泊港から東通りの沖まで、広範囲ではあるが魚の入りは少ないと言う。
ポイントが絞り込めないのか?周りを行き交うマスナタ船も、動きが鈍い。
僅かに、潜航板を使ってトローリングする漁船がポツポツ釣り揚げているようで、水面直下から30メートルぐらいが泳層だろう。
周囲を見回すと、他のアングラーは思い思いの鉄ジグにアシストフックを上下2本ずつ着けている。やはり、近年はスロージピッチジャークが隆盛を極めている。その影響も大きいだろう。

「小宮君、どのジグを使おうか~」
「そうですね、やはりスイムライダーショートかスピンライダーが向くでしょう、100gぐらいが良いと思います」

確かに緩い動きで、大きくバイブレーションするスピンライダーも聞くだろうが、私のように早めでキビキビ動かしたい場合は、スイムライダーのショートが向くだろうか。
「郷に入らば、郷に」ではないが、自分自身に確たるものがないのだから、彼の意見を聞くことが一番だ。

「じゃあ、小宮くんがジグを選んでくれ~、ただ私にもコダワリはある。確かに釣り易いように考えるのは一番だが、今回スローピッチではない。その場合、アシストフックを沢山つけるのを良しとはしないので、自前で作ったアシストを一箇所だけだ。リアとフロントだと、ドチラが良いかね~」

結局、スイムライダーのショート100gにフロントフックのみで釣りを始めることにした。
ここで念の為、述べると、私がアシストフックを一箇所だけにと言うのは、決して上下にフックを着ける事を否定する訳ではない。釣りにはそれぞれのスタイルが有り、その中で両方に着ける事が理にかなっている場合も多い。特に魚がバレ易い釣りには、圧倒的に両方を装着するのが良いだろう。
今回は、あくまでも早めのジャークを考える私だから、魚のバレに対しては遣り取りの技術で補い、むしろジグがエビになったり両方が絡むリスクを避けたい。更に、魚にも逃げるチャンスを作ると言うのも、釣りの向き合い方として私が大事にしているところでもある。

釣り始めて早々に、柳くんにアタリがあったようだ。しかし、どうもサイズが小さいようである。そして、キムさんとチョーさんも釣り上げるが、タラなどの根の魚だ。
私もレンジを探りながら丁寧にジャークを繰り返す。しかし、なかなか当たらない。
もっとも、探りながら疑心暗鬼の釣りなので、簡単にいかないのも承知だ。
やはり、全体的にも渋い状況が続き、他のジギング船でもあまり良い釣果ではないようだ。
着底から、タラを釣り釣り上げたが、その後はボトムを取らず40メートルほど落とした中層のジギングに集中する。その後は、小宮君の差し出したスイムライダーショート80グラム、レッドゴールドに付け替える。
まもなく、岩崎さんが3キロに近い良型を釣り、ようやく歓声が上がるが、それでも渋い状況が続く。









私自身も、よく掴めてない状況だが、ひたすら諦めない釣りを続けるしか無いだろう。まあ、これも私の釣りだから、頑張るしか無い。粘って粘って釣る、そんな1尾の感動も悪くはないはずだ。

そして、昼も回り、終了間近になってようやく中層でのアタリがあった。それは、30メートル台でのヒットなので、明らかにサクラマスだ。そして、ランディングの際に、多少の飛沫を飛ばしたが、難なくネットに収まった。大型ではないが、今回の釣行では大型の部類だろうか。







やはり、この釣果では語れないが、水深を読み、粘りに粘っての1尾であるから、私としては大いに嬉しい。
スイムライダー、泳ぐジグである。その中でも、其々のフィールドで対象魚によってはセレクトが変わる。今回は、大いに助言をしてくれた、小宮君の1尾と言っても良いだろう。





DAY2日目                        柳 賢太郎 
                             

この日も風の状況から、予定していた尻屋崎方面を諦め、泊沖での釣行となる。
はじめに、マダラ、根魚を狙い水深60100m前後の漁礁周りを攻める。
アフタースポーンから回復傾向にあるこの時期のマダラは100m以浅に、ベイトを捕食しに上がってくる為、ジギングでの格好のターゲットとなる。
アベレージは2~4kgと小型ではあるものの、数釣りが出来、その中に混じって10kg近い固体も現れる。
この日は10kgには届かないものの、8kgオーバーの良型も上がった。








そして、メインターゲットのサクラマスジギングへシフト。
昨日は、最大瞬間風速20mの強風下での厳しい釣り。2日目は風も若干は収まったが、サクラマスの反応は昨日より悪い。
ピークを終えた泊方面の魚影は薄く厳しい釣りとなった。
その中でも、貴重なサクラマスは2本上がり、内1本はまずまずの魚体であった。
2日間、春とは程遠い過酷な環境下の釣りではあったが、北国青森に春の訪れを感じさせる銀鱗は、とても美しく私達に感動を与えてくれた。
同じ東北の仙台在住の私にとっても下北半島は遠く、また道路状況も悪い為なかなか釣行の実現がしづらいフィールドであったが、来期のハイシーズンには、ぜひ再チャレンジしたいと思わせる素晴しいターゲット「桜鱒」だった。