2013年1月25日金曜日

北部九州の寒ブリジギング  [満永章月]


北部九州でのジギングのターゲットと言えば、ヒラマサを想像する人が多いと思います。
通年狙えるヒラマサがメインターゲットであることには間違いはありませんが、
12月~2月の冬季はヒラマサに代わり丸々と太った寒ブリが主役になります。
私も寒ブリ狙いで、昨年末から今月にかけて集中的に釣行しました。


★2012年12月27日

福岡市の武蔵丸さんにお世話になりました。この時期には珍しく、快晴ベタ凪の中での釣行でした。
ポイントは、マグロやヒラマサの一級ポイントである七里ヶ曽根から少し離れた
「ブリ場」と呼ばれる場所。
水深110~120mのフラットな場所をドテラ流しで広く探る釣法となります。
凪ですのでジグはスイムライダーの150gを選択。
通常であれば230gや300gを使用しますので、かなり釣りやすい状況です。

下げ5分位から潮が動き出し、船は1.0ノット程度で流れます。
ボトムから30m位で本日の初ヒットです。
重量感のある引きを楽しみながら、丁寧にランディング。






丸々と太った個体でした。


次のヒットもボトムから25m以上上でした。
どうやらシーズン初期のイカベイトからサンマベイトに変わっているようです。
(後の確認で釣り上げたブリの胃袋には全てサンマが入っておりました)
その後は、ボトムを取らずボトムから15~40mの間を集中して狙い、
ヒットを重ねることが出来ました。

下げ止まり前、一瞬ジグが軽くなる食い上げるようなアタリ。良型の予感です。
ヒラマサのようなキレのある走りではありませんが、本日一番の重量感です。






本日最大の10kgオーバーでした。

下げ5分から下げ止まりまでの間で、6キャッチでした。
他船が苦戦する中、まずまずの釣果だったと思います。



★2013年1月4日

2013年初釣りも武蔵丸さんにお世話になりました。
ポイントは前回と同じブリ場です。
どのゾーンでアタるか分らないので、基本通りボトムを取ってから50m程度シャクリます。
風で船が流されるので、ジグはスイムライダー230gをセット。
1本目はボトムから35m弱でヒットしました。前回釣行と同じパターンの様です。

その後はボトムを捨て、ボトムから15~40mを集中して攻めることにしました。
今回は、ドテラ特有の斜めにラインが入る展開。
2~3回ジグを落とすと160~170mもラインが出ます。
そう言う意味でもボトムを捨て、反応が良いゾーンだけを攻めたのは効率的だったと思います。






本日のアベレージサイズ

若干、アベレージは下がりましたが本日も6キャッチ。
釣果に恵まれなかった同船者も複数居る中、上出来の結果だったと思います。
水深以上にラインが放出されラインスラッグが出やすい状態でしたので、対応出来るタックル選択が出来ないと苦しい展開だったかと思います。



★2013年1月20日

今回の釣行は、福岡市のミラクルフィッシング絆さんにお世話になりました。
マグロキャスティングメインの釣行でしたので、マグロ待ちの合間にブリジギングを行う予定で出船。

ポイント到着後、イワシを捕食するマグロをキャスティングで狙いますが、動きが早くキャストチャンスがありません。
しばらく頑張ってみましたが、なかなかルアーを入れることが出来ません。
それならば・・・と船長判断でジグで中層にいるであろう個体を狙ってみることに。
すると結果はすぐに出ました。、マグロではなくブリのヒットです。
どうやら、イワシナブラの回り広範囲にブリが回っているようです。
イワシを探しキャストチャンスを窺い、マグロチャンスが無くなった後ジグを落とせばブリが食うパターンです。

その後、マグロの気配が薄くなったところでブリ場でジギングに専念です。
110mをボトムから丁寧に攻めたところ、ブリ場での1本目はボトムから5m位でのヒットです。
ランディングされた8kgクラスのブリがイカを吐き出しました。
なるほど・・・前々回・前回と違い今回はイカパターンのようです。
狙うゾーンはボトムから15M程度、アクションは間を取りつつも切れの良いジャークを心掛けました。
一瞬ジグが軽くなる感覚の後重量感のある走り、大型ブリの予感です。






本日の最大魚

その後も連続ヒットです。
いずれも9kgはありそうな良型でしたがリリース。
潮が残っていたのでもう少し出来そうでしたが、納竿と致しました。
マグロメインの短時間ジギングでしたが、5キャッチ。
しかも良型でしたので大満足の釣行となりました。



3回の寒ブリジギング釣行、いずれもまずまずの結果を出すことが出来ました。
同じ海域・同じターゲットでも、ヒットパターンに違いがありました。
そこが難しくもあり楽しくもあります。
考えて「釣った魚」は漫然と「釣れた魚」より喜びは大きいですよね。
また、一生懸命シャクリ続ければ思わぬプレゼントがあるかもしれませんよ~






中層でヒットした絶品「トロカツオ」

もうしばらく寒ブリジギングを楽しんで、春のヒラマサに備えます!



2013年1月11日金曜日

Live in Northan town 5  [開発チーム]


年末年始、帰省を利用して伊豆の海へ出ました。

すっかり、北国の気候になれたワタクシには静岡は南国!
のつもりが、、、2日もいるとすっかり体調が気候に慣れ、これは帰ってからが怖いぞ。

年明け4日と5日を利用して、沼津と伊東から出船。
今話題の「しけぉ様」と一緒にもかかわらず、両日とも無事出港と相成りました。



DAY1 沼津港 

午後ゆっくり目の2時出船。
同船は、「しけぉ様」ことご存じ親方さん、何かとアドバイスを頂いている梅原氏、梅原氏の同僚である静岡県内店舗のイシグロスタッフの皆さん、Nature Boysスタッフ山本と私の総勢8名でのスタートです。
事前情報では、千本浜のタチウオが好調とのこと。日の高いうちは、スロージグで根魚を狙い、暗くなり始めたら、タチウオにシフト!と贅沢な目論見です。

先ずは、水深200mのポイントへ。
使用するのは、今年発売予定のスローライダー新サイズ255g
すでに発売している最重量サイズ185gでも、どうしても攻略できない水深や潮流での使用を考え、昨年夏からテストし続けてきました。
伊豆でのホウキハタ5kg、青森でのタラ8kgなど、そのポテンシャルは別名「MONSTER KILLER」の名に恥じない仕上がりになっております!

開始早々、スタッフ山本にアタリ。
着底後の1アクションで食わせたらしい。カラーは「ナクイグロー」。
何だろね、と言っている間に水面に赤い魚体が!
美味しい魚アカムツです。しかも、結構良いサイズ。
その旨さを知っている周りから、嫉妬や懇願、脅迫?など歓声が上がります。







俄然、気合いが入ったので、より丁寧にボトムを探ると今回の紅一点、清水さんにアタリ。
スローライダー255g「カクレミノー」です。





上がってきたのは、クロムツ。これまた美味しい魚です。

日も落ち始め、蜃気楼が見えたりして神秘的な光の中、誘い続けましたがタイムアップ。
タチウオ狙いにシフトします。






タチウオには、これまた今期発売予定の新ルアー「SPIN RIDER」を投入。
親方さんが、Field Reportで紹介していたあのルアーです。
名前はSPINですが、勿論回るわけではありません。
これから、ジギングを始めようと思われている方や、中々本格的なタックルを揃えるのは、
と思っている方に基本的なタックル(ラインやロッドの負荷など)が合っていればお手持ちの他魚種のルアータックルでもキッチリ動かすことができる様にスピニングタックルでの使用を考えて、開発を進めてきました。なので、「SPIN RIDER」。
勿論、ベイトタックルやライトジギングタックルではよりいっそう快適に操作できます。

悔い渋ることの多いタチウオに、このルアーの特徴である横への動き、縦への移動距離の少なさでアピールしていきます。
ポイントはカケアガリの水深60m前後。反応は3040m付近にあります。
電動リールやスピニングタックルなど、各々このルアーのコンセプトどうり自由に狙っていきます。

午後6時を回り、喰いが立ってきた様で次々と釣り上がり始めました。
が、小さい、、、指2本半が平均でしょうか。






面白いことに、「SWIM RIDER」ではリアのフックに、「SPIN RIDER」ではフロントのフックにフッキングすることが多かったです。
憶測ですが、フォールや横に飛んだ際の姿勢からこのような違いが生まれたのかと思われます。
状況に合わせて、「SWIM RIDER」と「SPIN RIDER」を使い分けていただければ、攻略の幅が広がってよりテクニカルなタチウオゲームを楽しんでいただけると思います。
全貌はフィッシングショーでお披露目予定です。もうしばらくお待ちください!

飽きることなく、アタリがあり、まだまだ釣れそうでしたが、明日もあるので8時前にストップフィッシング。
寒かったけれど、楽しい釣りでした。



DAY2 伊東港

この日は、伊豆半島を挟んで反対側の東伊豆から出船。
前日から引き続きの親方さんとお仲間達、フィールドアドバイザーの丁さん、そして知る人ぞ知る西本さんと同船です。
天候は少し風があるものの、気になるほどではありません。
が、寒い、、、震えながら支度をして乗り込みます。

今日はスローライダー新サイズ追加予定の255g335gをメインに、
ターゲットは高級魚「鬼カサゴ」。
釣れればゴージャスな年始の食卓を飾れます!

スタートは水深200m前後の根まわりから。
船長の指示に従って、ボトムから50cmまでを丁寧に探ります。

スタートから2時間ほど経過しましたが、アタリらしいアタリがなく、時折の根掛かりに皆が苦戦する中、西本さんだけが、ポツポツと狙いの魚ではありませんがキャッチしていきます。
この時ばかりと、ワタクシ、すり寄っていきぴったりマーク。
少しでも、その秘訣を盗もうとストーカー行為に走ります。

ややあって、待望のアタリが!
慎重にあげてくると、何やら見覚えのある平べったい魚。
正体は「ムシガレイ」。青森では「ミズクサガレイ」という名前で呼ばれるお馴染みの魚。
根魚やヒラメ狙いのジギングの際によく釣れます。
遠い静岡で再会するとは、、、






しかし、後が続きません。
そんな中、西本さんに良いアタリ。
ロッドが絞り込まれます。
上がってきたのは、「アカハタ」。流石です。







西本さんの釣りを間近で見せていただいて、タックルやロッド操作の繊細さ、
経験に基づいた理論などなど、とても勉強になりました。
この貴重な経験は製品開発にフィードバックして活かせれば良いと思います。

その後、親方のウツボや、ワタクシのヒトデなど話題には事欠かない状況でしたが、
手を変え品を変えて誘いますが、本命の「鬼カサゴ」は姿を見せないまま、残り5分。
ドラマは起こったのです!
我々以外に、、、。

同船のなんとジギング4回目のお客様。
親方が、勧めて渡したSWIM RIDER135gピンクホロにドカンとひったくるアタリ。
焦るところを、みんなで励まし無事ランディング、「ブリ」約9kg






指をくわえて見ていただけですが、彼の思い出の1匹を釣ったルアーに、作り手として何だか誇らしさを感じて嬉しかったです。
開始から、10時間ひたすらシャクリ続けたひたむきな姿勢に神様?もほほえんだのでしょう。
親方の「俺が使えば良かった、、、。」の締めの言葉が出たところで納竿となりました。

Nature Boysは今年も、使われる方の「記憶に残る1匹」の為、
新製品含め新しい提案をしていきたいと思います。
是非、フィールドで使ってみてください!